新モデル出来ました
2013年 08月 29日
新モデルをお願いするファクトリーにはとにかく洋服を愛する人達が多くいらっしゃいます これは服作りには大変重要なことであり大切なことなのです この方々が気持ちを込め一生懸命仕立てられた服はそれに見合った正当な(仕立て代)をお支払いしファクトリーの方々に感謝し長く大切に着たいです クラシックな服は流行を超越したひかえめな上品さを感じ本当に着心地のよい服ですこのスーツなら自分の残り少ない服屋人生ですが時間をかけて少しずつ広めて行こう 5年・10年かかってもいいと強く思いました写真を見て もいくら説明しても良さは分かりません とにかく着てみてください 今までとは何か違うと感じていただけると思いますよく雑誌にある細部の能書きはあとからですとにかく着て包み込まれるような着心地を実感してみてください
それでは普通のスーツとどこが違うのか本当は色々とあるのですが一番大きな違いは2枚ハギ2ダーツとゆう裁断法ですこれは古くよりBESPOKEだけの裁断法として用いられており未だイギリス・イタリアと問わず今でも多くのテイラーが採用している裁断法です上着は基本的に背中心に縫い目が有りその縫い目を解けば右側・左側と別れます その片側の構成は前身頃・脇下の細腹・後身頃と3枚ハギ3パーツで片身を構成し前身頃胸部に胸ダーツが入る3枚1ダーツになっています 新モデルの2枚ハギの手法は脇下の細腹パーツを前身頃にくっけ(合体)させて前身頃と後身頃だけの2パーツになっています細腹がないぶんウエストライン・シルエットを作りだすためには高度なアイロン・コテの手仕事が必要になります3枚ハギだと細腹のパーツを縫い合わせればウエストラインは作りやすいのですが自然な丸み立体感を出すにはこの2枚ハギがいちばん綺麗で着た時に包み込まれるような着用感がうまれます アイロンの工程が増えれば増えるほど良い服になるとゆうことです。
細腹があるかないかは(2枚ハギか3枚ハギか)
裾までシームが通っているかポケットで止まるかで一目でわかります上の写真は2まいハギですポケットの下にシーム線がないです この2枚ハギは3枚ハギより高度なアイロンワークで自然なシルエットを作りだします
下の写真は3枚ハギですポケットの下にシーム線が裾まで通っています(いまお持ちのスーツ・ジャケットとくらべれて見て下さい)丸くするには2枚より3枚のほうが簡単に早く出来ます(一枚の鉄の板を叩いて丸くするには時間と高度な技が必要ですが何枚かに切りそれを合わせる方が早く簡単ですねそれと同じです
この後の説明はまた次にします・・・・この新モデルで早くフラノのチョークストライプやグレンチェック・ツイードのジャケットをオーダーしたいですね。